わたしの街

稽古がお休みだったので、久しぶりに自分が生まれ育った街を訪れることにしました。
私が育った街は、東京の下町・深川と呼ばれている地域で、昔ながらの商店街や、お土産屋さん、歴史的資料館もあり、美術館や高層マンションも建つ、新旧の文化が入り交じる変化に富んだ街です。


中学校の頃は体育祭もそこで行った、みんなの憩いの場・木場公園まで足を延ばしてみました。
そうそう!この匂い!
自分にしかわからないことかもしれないけれど、帰って来た・・・そう実感できる匂いがあるんですね。
桜もきれいに咲いていましたが、菜の花畑が特にきれいで、その中を老夫婦の方がひなたぼっこしている姿がとっても印象的でした。
ささやかな幸せをかみしめられること・・・とても感慨深い時間でした。
若い世代のわたしたちが、明るく元気に社会を動かしていかないとね。



公園の真ん中に架かる大きな橋から、スカイツリーがスコ〜ンときれいに見えちゃった☆
地元でも見られるなんて、なんだか得した気分♪♪
木場公園内の大橋は、超穴場絶景スポットですよ〜♪♪♪



さらにさらにディープスポット清澄白河近辺へ!


もう無くなってしまった母校である小学校の近くには、由緒正しいお寺や神社がたくさんあります。
商店街を歩けば、佃煮屋さんや呉服屋さん、いつもおせんべいをごちそうしてくれた、にこにこやさしいおじさんが経営しているお土産屋さんがあります。
毎日のように通っていた文房具屋さんも、恐かったお向かいの歯医者さんも、一番初めに住んでいたお家も、時が止まったようにそのまま存在していて、泣きそうになってしまいました。
子供の頃毎日見ていた景色がそこにはあって、当たり前のことのはずなのに、大人になればなるほど、それは永遠ではないものなんだって、どこかで納得しないといけないことのようになっていたから、余計。




学校の給食で当たり前のように出ていた「深川めし」を
生まれて初めてお金を払って食べました。
美味しいんだこれが。
この歳でやっとその有り難みがわかる。




お店の店主さんと懐かしいお話をさせていただきました。




そしてやはり震災のお話。
古い町並みがまだ残っている地なので、屋根瓦が落ちる被害がたくさん出たとか。
近くのお寺は石の燈籠がみな倒れ、今だそのままの状態であるようです。
観光で訪れる方もだいぶ減ってしまい、
まだまだ先のお話ですが、今年の8月は3年に一度の本祭りが開催される予定だったのに、それももう中止が決定したそうで、肩を落としておられました。


お花見も、イベントも、自粛ムードが広がっていますが、
中心地が活気づいて、少しでもその元気、パワーを届けてあげること、
被害に遭われた土地のお酒をたくさん呑んで、楽しんで、元気を出して、また働いて・・・これからはそういったことが、一番の支援になるのではないかというお話になりました。
支援する側がまず元気でなくっちゃ!
わたしもそう思います。


大切なものをたくさん発見できた、とてもとても濃い一日。