ごあいさつ


昨日は夕方の稽古まで、『島津の疾風』宣伝ご挨拶まわりと、島津義弘公の陣跡、島津家重臣・長寿院盛淳さん、義弘の甥っ子・島津豊久さんのお墓参りに行ってきました。


義弘公の陣跡に着くと、石碑まわりをお掃除している方々と出会いました。
すぐ近くにお住まいのおじいさまで、家の前にあるのに掃除せにゃかわいそうじゃ、ともう何十年も奥様と一緒にお掃除してくださっているのだそうです。
400年以上たった今も、こうして変わらず想われ、愛されている義弘さんの人柄に、ますます胸の奥が熱くなる思いがありました。



おじいさまに昔話を聞き、お別れし、お次は伊勢街道・烏頭坂へ。
ここに、しんがりを務め討死した豊久さんの墓石があります。


日の照り付ける階段を登ると、さっきの景色とは異なり、ひっそりと静かな空間が広がっていました。
若くして亡くなった、何か寂しさと、
名もなき雑兵たちと共に、今もこの場所で守ってくれている、不思議な力強さを感じる、そんな場所でした。



守りたい者の為に自分の命を盾に、立ち向かった人々…。
今の自分に、その強さはあるだろうか。
たくさん考えさせられました。