曳舟湯さん、ありがとう。

ありがとう。



2年前、『曳舟湯の怪人』でお世話になりました、すみだの下町のお風呂やさん・曳舟湯さんが今日、80年の歴史に幕を閉じます。



昔ながらの造りで、入口からわたしたちをノスタルジーの世界に連れていってくれた曳舟湯さん。

玄関にはいつも、季節の飾りや奥さんが生けたお花が綺麗に咲いていて、優しくお出迎えしてくれました。


高い天井に大きな窓。



ボーン、ボーンとなる古時計。



旦那さんと奥さんのお手入れによって
脱衣所も浴室もいつもピッカピカ。


わたしは曳舟湯さんのピカピカの青いタイルが大好きでした。


お風呂に入ると、
熱いですねぇ、とか、
良かったらこれ使って、とか
初めてお会いした方とも自然と会話が生まれる、あたたかい社交の場でした。


番台の旦那さん、奥さんとお話するのも楽しみの一つ。



この町の顔が
なくなってしまうなんてまだ嘘のよう。
本当に本当に素敵な場所だから。




あと数時間後まで、
たくさんの方を温め、
たくさんの方を笑顔にしてください。


曳舟湯さん、松本ご夫妻、本当にありがとうございました。