夢走る午後。

qunonko2007-03-22


ぽかぽかお日さまが眩しい春の昼下がり

地下に潜り、家へと向かう電車に乗り込む。


先頭車両・操縦室の窓の奥をきらきら熱く見つめている小さな男のコ。
パパとママはちょっと離れた座席で、やわらかい音色でお話中。


男のコのご機嫌な鼻歌が車内をつつんで、そんなとき、操縦室の扉がガシャって開いて、中から若い車掌さんが登場。


男のコと同じ高さにかがんで、
「これはとってもめずらしいものなんだよ。」
ってニコニコ顔で、08系の電車のシールみたいなものをプレゼントしていたのを見た。


若い車掌さんは優しさに満ち溢れていて、突然の出来事に男のコは時が止まったみたいで…なんていうか、素敵な瞬間だった。


プルルルルの発車の合図で車掌さんは操縦室に戻り、男のコも、起こった出来事を理解したようで 、頬を赤らめて喜びの表情。
今日のこと、きっと忘れないんだろうなぁ…未来はこのコが、あの窓の向こう側にいて、走らせているかもしれないなぁ…

なんて考えて、気持ちほっこり(o^-^o)


身体を乗せて、心を乗せて、電車は今日も走るのです。