「ふるさと」

シアターキューブリックのきゅ〜め〜る、今月のお題は「ふるさと」

わたくし生まれも育ちも東京っ子。下町・深川出身でありやす。
だから…田舎という懐かしい匂いを、わたしは幸か不幸か持っておりません。
親元を離れて暮らしておりますが、帰ろうと思えばいつでも帰れる距離にいるため、恋しくて恋しくてたまらないという思いも、残念ながらどうもピンとこないのです。


しかし、そんなわたしも「ふるさと」を感じられる場があります



「銭湯」です。
小さな頃、父に連れられ、家から徒歩一分くらいの、商店街の中にあった銭湯によく通っていたのを覚えています。
瓦屋根で、一階建ての古い木造で、昔昔の時代にタイムスリップしたような、そんな気分になれた銭湯。
ケロリンの黄色い桶が嬉しくて、赤紫の富士山の絵が不思議で、お湯が熱くて数数えるのが一仕事で…なんというかお祭り気分でした。
隣が駄菓子やで、湯上がりは牛乳ではなく、ちゃっかりアイスをおねだりしたものです。
当時は近所に6件くらいあったのですが、今では2件に減ってしまいました。


だから、銭湯(特に一階建ての昔ながらの佇まい)を見ると、今だに胸がきゅぅぅぅぅ…となります。
思わず吸い込まれそうになります。


板橋の稽古場付近で見つけた銭湯、三軒中二軒は既に入浴済み!!
残りの一軒が、一番わたしの思い出の銭湯に近いのに、定休日だったり改装だったり、なかなか入浴させてくれません…(;_;)


ふるさと「銭湯」、人々の憩いの場「銭湯」、なくならないで。
これからもずっとずっと、地域とともにありますように…☆