今月のお題『お待たせしました』

毎月9日は、決められたお題(テーマ)について、
シアターキューブリックメンバー全員が個人ブログでアツ~く語る日ですっ!

今月のお題は『お待たせしました』とのこと。

そう、わたしにとっても特別な作品『葡萄酒いろのミストラル』が、二度の延期を経て、力を蓄えて再び帰ってくるのです!

 

初演時はわたしはまだ劇団員ではなくてただの学生で、でも、小劇場界隈の沢山のチラシ束の中で、ピンクと青のイルカのリーフレットが何故だかとても気になり、観には行けなかったけれど捨てずに取っておいた…というのが、この作品との最初の出会いでした。

そして再演時。

キューブリックに入団して初めて携わる本公演が、偶然にもミストラルの再演という、運命のような再会を果たしました。

でも、喜ぶのも束の間。劇団に入るなんてはじめてのことなもんで、当然右も左もわからずで、何がわかっていないのかもわからない状態で…よく制作さんや客演さんに注意されていたのを思い出します。

本番中も、同期が演出部の仕事をバリバリやっているなかで、わたしは舞台が見えない場所での制作仕事が主になり、必死だったけど本当に全部空回って、あのときのことを思い出すたび、悔しい!という言葉しか出てこない…再演は苦い思い出になりました。

そんなわたしに、またミストラルに関わる機会がやってきたのが、2012年。

大好きな先輩が演じていた、かりん役が回ってきました。

作品は好き!好きだけど…正直嫌で嫌で仕方がなかったです。

わたしはとても漢那さんにはなれない。

もの凄いプレッシャーでした。

でも、あの「悔しい!」という思いが、いつだってどこか原動力になっていて、

震災後の東北の方々への思いも、それ以上に突き動かす力となりました。

走れ!走れ!走れ!届け!届け!届け!

諦めるな!負けるな!

ひとりじゃないよ。

ひとりじゃないよ。と。

やっぱり必死で、とにかく必死で、思い出そうとしても、あの頃のことはよく思い出せませんでした。

でも、再演時と違ったのは、寂しさの度合いが格段に変わりました。

孤独の質が変わったといいますか…

自分にも、相手にも向けているひとりじゃないよ、という思いがわたしを強くしてくれました。

自分が思っているのと同時に、たくさんの人に想われているということを知りました。

悔しいから、みんなへの感謝が止まらない作品に変わりました。

 

次は演者ではないけれど、

今度の『葡萄酒いろのミストラル』はどんな景色が見えるのか、わたしも本当に楽しみです。

 

 

『葡萄酒いろのミストラル』が、ぴったりな季節に開幕いたします♪

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シアターキューブリック結成20周年記念公演第二弾
『葡萄酒いろのミストラル
作・演出 緑川憲仁
メインテーマ 「ミストラル季節風〜」岡村孝子

2022年5月27日(金)〜6月1日(水)
恵比寿・エコー劇場

キャスト
高橋茉琴 片山耀将 奥山静香 千田剛士 榎本悟
七味まゆ味[柿喰う客] 鈴木研[第27班] 野原のぼ
星宏美 品川ともみ 冨田恭子 太田朱香 / 井俣太良[少年社中]

 

【上演日時】全9ステージ(上演時間約120分)
5/27(金)19:00★
5/28(土)13:00/17:00
5/29(日)13:00/17:00
5/30(月)14:00/19:00
5/31(火)19:00
6/ 1(水)15:00
※受付開始・開場は開演の30分前です。

 

【観覧料】全指定席
一般前売:5000円
U25割:3000円
★めでたい初日割:4500円
<当日券・当日精算は+300円>
※未就学児のご観劇はご遠慮ください。
※U25割は当日証明できるものをお持ちください。

先行予約チケット(パンフレット付き)6800円
先行予約日4月9日(土)・10日(日)に特設サイトでのみ販売。

 

【チケット】
2022年4月23日(土)10:00〜発売開始
(先行予約日 2022年4月9日(土)・10日(日) WEBのみ)

 

【チケットのお求めはこちらから!】
・公演特設サイト→https://www.qublic.net/20mistral/(近日公開)
・電話070-5592-4003(14:00〜19:00)
・当日券販売・残席情報はシアターキューブリックHPをご覧ください→https://www.qublic.net/

 

シアターキューブリックTwitter(@theater_qublic)にて、キャスト自己紹介ムービーを大公開!
2月6日(日)〜27日(日)まで毎週日曜日、4週に渡ってお届けいたします。

間もなく公演特設サイトも公開されます。
どうぞお楽しみにお待ちください♪

 

今月のお題『今年の抱負を漢字一文字で』

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明けましておめでとうございます!

 

おもちゃで荒れた子供部屋を片して正月が終わった市場です。

皆様はどんなお正月を過ごされたでしょうか。

 

笑顔の絶えない幸多き年になりますように。

今年もそう願わずにはいられないスタートになってしまいましたね。

コロナの猛威はいつまで続くのやら…。

 

昨日のニュースで成人式が取り上げられていて、今年も開催中止になってしまった地域があったようで、もう関係のない自分でもチクチクと胸が痛む思いをしました。

当たり前と思っていることが、当たり前にできることの有り難さ。幸せなことなのだと気づけるのは、こんな形では嫌ですよね。

ぼんやりしていた20歳の頃の自分。しっかりしろ!と今思ったところで…なのですが…。

今年40になる自分としては、あれから20年経つわけですが、一度も会わない同級生ばかりだけれど、あのとき久しぶりに再会できて、ほんの少し会話を交わしたことは、やっぱり特別な思い出になっているんですよね。良くも悪くも、それまでの自分の形成に濃く関わった人たちですからね。

だから、なくてもいいじゃん!ではないんだよなぁ。どうしても。

 

 

うちの長男は、卒園遠足も一年時の遠足も学芸会も中止になって、プールもこの2年は片手で数えられる程度で運動会は1種目、今も給食は黙食で、歌もほとんど歌えず、校庭の遊具は使用禁止だそうです。

平熱よりほんの少しでも体温が高いと登校自粛を呼びかけられ、鼻もおちおち垂らせません。

それでも本人は楽しく学校に通えているけれど、この歳でしか感じられないこともあるはずなのに、あれダメ、これダメと縮こまらせてばかりなのが何とも歯痒く、悔しいです。

この先の彼、彼女らの未来が、我慢した分、うんと幸せなものになるようにと願わずにはいられません。

 

 

長くなってしまいましたね。

今年の抱負ですね。

う〜ん…今年はこれにします!

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「聞」く!

決めつけないでまずは「聞」く!

心に寄り添える人になりたいです。

 

 

他のメンバーはどんな文字を選んだのでしょう⁇

劇団HPからチェックしてみてください♪

▼▽シアターキューブリックホームページ▽▼
https://www.qublic.net/

 

 

そして、

劇団といえば今年一発目は、

10年ぶりにあの作品が帰ってきます。

東京スカイツリー開業からも、もう10年が経とうとしているのですね。

月日が経つのは本当に早い…!

 

 

 

シアターキューブリック結成20周年記念公演第二弾
『葡萄酒いろのミストラル
作・演出 緑川憲仁
メインテーマ 「ミストラル季節風〜」岡村孝子

2022年5月27日(金)〜6月1日(水)
恵比寿・エコー劇場

キャスト
高橋茉琴 片山耀将 奥山静香 千田剛士 榎本悟
七味まゆ味[柿喰う客] 鈴木研[第27班] 野原のぼ
星宏美 品川ともみ 冨田恭子 太田朱香 / 井俣太良[少年社中]

 

どうぞお楽しみに‼︎

今月のお題『こわいはなし』

毎月9日がシアターキューブリックのメルマガ配信日になっていますが、今月は特別に19日に配信となりました。

 

コロナの収束を願っておりますが、敵は本当に手強いですね…

コロナの猛威で昨秋一度延期となり、今年10月に上演を目指していた大切な作品『葡萄酒いろのミストラル』ですが、再び公演を延期することになりました。

こんなときだからこそ、も本音であり、

こんなときだからこそそりゃ我慢だよ、も本音です。

当たり前がもう当たり前ではない日常で、

想いは常にぐるぐるぐる…ですが、

 

その先にあるのはやはり、命は大切に、です。

 

 

こどものころは難しくてなんだか暗くて苦手だった宮沢賢治のおはなし。

だけど、おとなになればなるほど、どんな時代にも賢治さんの物語は近くにあって、

こころに寄り添ってくれるんだなぁ…と思うようになりました。

コロナが猛威をふるうようになって、命について考えることが多くなって、そんなとき、ふと賢治さんのことを思い出す時間も増えたように思います。

公演はまたまた先になってしまいますが、

宮沢賢治さんの物語に触れ、自分のお気に入りを見つけてあたためて、ゆったりお待ちいただけますと幸いです。

 

 

さて、

今月のお題『こわいはなし』ですが、

前にもお話したことがあるかもしれませんが…

わたしが幼稚園か小学1年生ぐらいだったときのお話を。

 

当時、両親共働きで、お留守番が多かったわたし。

幼馴染の女の子のお家に遊びに行くか、兄のうしろをひっついてまわるか、一人でごっこ遊びなんかをして過ごしていたのですが、その日は一人で家の前の道路にロウで絵を描いたり、隣の空き地でお花やら虫やらを探して遊んでいたように思います。

そのとき角から、友達といるときにときどき「お菓子を買ってあげるよ〜」と、声をかけてくる外国のお兄さんがやってきたので、恥ずかしかったのかとっさに玄関に逃げ、一度扉を閉めたのですが、通り過ぎるのを見ようと少しだけ開けたところで、目が合って扉を開けられ、

お家に遊びにおいでよ、と声をかけられました。

行かない、と言っても、

「おんなじくらいの男の子がいるよ。」とか、「白い子犬もいるよ」と言われ、

あれれ?うそだ!男の子なんて見たことがないぞ。学校行ってないのかな?なんで行ってないのかな?本当だったらどんな子なんだろう?ううん、いないに決まってる!

お家近いのに子犬の鳴き声も聴いたことない、いつからいるんだろう?…と、好奇心をかりたてられ、疑いながらもどうしても確かめたくてついて行ってしまいました。

手を繋がれ、うちの目の前の小道を右に曲がったところで、あまりの静けさにだんだん怖くなってきて、やっぱり行かない。と伝えるも、

「怖くないよ、大丈夫だよ。子犬もいるよ。」と、少しずつ引っ張る手の力が強くなってきて、「大丈夫、大丈夫だから。」と、ぐいぐいどんどん引っ張られて、もう玄関目前というところで幼いながらも、これ以上進んだらやばい!と全身で感じて、「怖いー‼︎帰りたいー‼︎」と精一杯の大声で泣き叫び、手をなんとか振り払ってダッシュで来た道を戻って玄関の鍵を閉めて逃げました。

 

帰宅した母に、こんな怖いことがあったよ、犬、本当にいると思う?男の子なんて見たことないよね?と伝えたら、近所で割と大ごとになって、あの小道の並びの建物に住んでいる怖いおばさん(もしかしたら大家さんだったのかな?)に、

「バカ‼︎‼︎‼︎ついて行ったら駄目だろ‼︎‼︎死んでたかもしれないんだぞ‼︎‼︎‼︎」と、頬っぺたを叩かれ、しこたま怒られました。

 

大きくなるにつれ、自分がどんな被害に遭いかけたのか意味がわかり、今思い出してもゾッとします。

以上、開けたら駄目な扉のお話でした。

 

 

辛いニュースばかりで心がしんどいですが、

温かいものを摂って、睡眠もしっかりとりましょ。

好きな音楽を聴いたり、テレビや映画を観たり、漫画や本も読んだりなんだり…

皆さんのまわりに心落ち着くものがありますように

大切な人の大切な人も元気でありますように

 

ご無事をお祈りしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご無事でありますように

この度の豪雨被害に遭われたみなさまに

心よりお見舞い申し上げます

 

どうかどうかご無事でと願うばかりです

 

 

わたしが住んでいる街も、今激しい雨が降り続いています。

東京でもこれだけ怖いのだから、想像を絶する不安と恐怖のなかにおられることと存じます

 

 

 

雨よ、どうか早く止んでくれ

 

一日も早く、穏やかな日常に戻れますように

 

 

みなさま、本当に

どうかどうかご無事で