『シキサイ』無事終了いたしました。

裏庭巣箱第六実験公演『シキサイ』、公演無事に終了いたしました。
ご来場くださいました皆様、激励のお言葉をくださった皆様、舞台スタッフの皆様、劇場様、制作をお手伝いしてくださった皆様、共演者のみんな、そして塩路牧子嬢、本当に、本当に、ありがとうございました。


劇場に入ってからもこんなに大変だった公演はなかなかない。
身も心もきっとぐちゃぐちゃなんだけど・・・不思議と、まだ行ける、まだ大丈夫、と踏ん張れる、そんな力が湧いてくる作品でした。


公演期間中、陸前高田でご家族の方を亡くされた方が観に来てくださいました。
この作品を観ることは、本当に辛かったのではないか
それでも、終演後、面会に来てくださいました。


涙をこらえながら、懸命に前を向いて生きているそのお姿に、
こころの傷を、演劇という嘘で表現する私たちは、決して逃げてはいけないと思った。
もちろん、遠く及ばない。
けれど、それだけ、人、ひとりの人生を生きる、ということは必死だ。
どんな人にも、どんな役にも、
人の力、命を吹き込むということ、
表現するということ


頭の悪いわたしは、この作品からまた一つ大切なものを教わったように思います。


演劇は、命を削る覚悟ができてはじめて、板の上に立つ、役を生きる資格を得るものです。



水谷夕季さん
あなたにわたしは寄り添えたでしょうか

ありかとう。