わたしのミストラル

qunonko2005-11-04


こんなにいいお天気なのに


洗濯しながら考える。


走りたいなぁ。
思ったとおりに動かしたいなぁ。
どんどん離れていくなぁ。
あぁ…。



ふと、文明犬を思い出しました。

(『葡萄酒いろのミストラル』に登場する、博士の散歩仲間として造られたロボットの犬。
PCでご覧の方は詳しくは左下リンク・きゅホムペ内公演アルバムをどうぞ☆)


実は、ミストラルの中で文明犬が一番好きだったりします。
何か考えたくなってくる、底知れぬ役なのです。

キューブリックに入って初めて携わった作品だから、思い入れも当然強く、どの子もとにかく愛しいんですけどね(^≧ω≦^)☆
作品のお菓子を発見することの楽しさを教えてもらいました。
(今でもだけど)読解力がないから、他の人ならすぐ見つけられちゃうことも、私には難しくて…。
帰りの電車の中で、(うちの作・演出の)緑川さんに何回も質問してはヒントをもらってたっけ(o^_^o)

何で葡萄酒いろなんですか〜?とか。
もちろん、ちゃんと発見しましたよ♪答えは内緒です☆

稽古場でみんなを見ているとき、自分のやりたいことも思ったり…。

質問やら発見やら理想やら、その中でも一番わたしを夢中にさせたのが文明犬という役だったのです。
どんな青色を見ているのだろう?とか、
切なすぎだよこんにゃろ〜とか。
一番の幸せって何だろうとか…。


走ることができない文明犬が、主人公であるかりんに向かって「思いっきり走れー!!!」とエールを送るシーンは鳥肌が立ちます。
こいつ、想いの塊なんです。

当時、帰りの電車の中で、緑川さんから
「どの役をやりたかった?」
と、逆に質問されたとき、
「文明犬!」
と即答しました。

意外だったそうで
「イメージじゃないんだよなぁ…」と、ぽつり。


確かにあの役は女の子には不向き…。男のコの繊細さと力強さがあるから良いんだろうね。

わたしはどちらかといえば完全に、あまのじゃくな「ぜいたく猫」タイプだものなぁ(笑)


それから月日は経って…

タンデム終わってから、緑川さんと帰ったとき、毎度お馴染み電車の中でたまたまミストラルの話になり、
「そういえば何役がやりたかったんだっけ?」
と懐かしい質問が。

「文明犬!」
と答えるわたし。

すると緑川さん、
「そうだった。市場は…文明犬じゃないんだよなぁ…」と、やっぱりぽつり。
前よりちょっとだけわかりました。
この子を最高に生かせるのはわたしの色ではない。
わたしはわたしができることを最大限すればいい。



君を立たせる役者になるよ!共演が楽しみだ♪
あんなに素敵な役だもの、油断したら許さないぜ片山さん(≧O≦)



日本橋や神田、上野


最近は通院でたまに使う銀座線で、かりんが通った道を辿っています。
緑川さんはこの短い区間でいっぱい遊んでいたんだろうなぁ…。
なんか、なんか悔しいなぁ。


去年やっちゃったから、再演は4年後…?
う〜ん待ち遠しい!
わたしがいるミストラルはどんな風だろう(o^∪^o)