結婚を控えた友人と美味しいお酒を飲んだ帰り道
鼻歌を口ずさみながら、いつも通る家路に入ったとき
いつもの日常が日常ではないことを知らせる異物が目に飛び込んできました。
台風でもないのに大きな植木鉢が倒れいて、おかしいなぁと思ってふと左を見ると、人の足が…
ひとまずホッ
酔っ払いかなぁ…
散乱している荷物から推測。
このお家のご主人さんが対応してくださったのですが、身内の方ではないとのこと…
これはいよいよやばい
ご主人と相談して、警察を呼ぶことにしました。
もう大丈夫でしょう…ということで、ご主人にお任せし、わたしは一度帰宅したのですが、通報者であり、第一発見者だから…やっぱだめでしょ!
荷物を置いて、また現場に戻ることにしました。
まだ警察の方は見えず、
その間に、ご主人とその息子さんが女性の為に、蚊取り線香と頭を支える枕、そしてお水を用意していました。
夜遅い時間、しかもきっと貴重な連休、ゆっくりしたいはずなのに、家の前でこんな大騒ぎになり、ご近所の目もあるでしょうに、嫌な顔せず、本当に親切に看病してくださる姿に、わたしは心洗われました。
知らない人間同士だけど、こうして手を取り合える。
人ってこうだよね
心がきゅるきゅるしっ放し。
でもどこかで冷静なわたしが、こういうときの人の状況を、引き出しにストックしようとしているの。
ちょっと悲しくもある…。
そうこうきゅるきゅるしている間にお巡りさん到着。
お巡りさん、大変な職業です。
女性が自分の身元を言えない状態のため、家族に連絡もできず、送るべき住所もわからない…そこで、免許証等を探すことになるのですが、
鞄の中を見るわけで、あとで問題にならないように、第三者にチェックしてもらうんですね。
わたしが確認するなか、まずお財布を調べます。
…身分証明書、こんなときに役立つんだなぁ…しみじみ。
ところがこの方慎重な方なのね。
この件を通して人生勉強までさせていただいていますよわたし。
諦めかけた財布からようやく免許証が見つかりました。
そして急展開!社員証も見つかりました。
職場がすぐ近くにあるようで、運よく同僚の方が迎えに来てくださり、この一件は落着となりました。
命に関わる大事件でなくて本当に良かったです。
濃い夜だったぁ〜。