今月のお題「ちいさい頃の自分へ〜『島津の疾風』〜」


毎月9日配信、キューブリックのきゅ〜め〜る☆

今月のお題は、「ちいさい頃の自分へ〜『島津の疾風』〜」です。
鹿児島公演では、小学4年生から中学3年生の児童・生徒の皆さんに『島津の疾風』をご覧いただきます。
うまれてはじめての観劇になるかもしれない大きな機会。
メンバーはどんな気持ちで臨むのでしょうか?
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子どもたちにお芝居を観てもらう、というのはわたしの夢でした。
どこでも、どんな場所でも、カバン一つでお芝居を届けられる役者になりたい。
そう思って、キューブリックに在籍しています。


出演こそ叶いませんでしたが、先日、とある小学校の演劇鑑賞教室にお呼ばれされ、わたしの仲間が子供たちの前でお芝居をする機会がありました。

真剣に笑ったり、考えたり、めまぐるしく反応してくれる子供たち。
そのエネルギーを受けて、みるみる変わってゆく役者達の演技。
会話の応酬みたいで、すごく楽しい時間でした。
 

お芝居は始まると、一対一の世界にもなるし、みんなとの世界にもなる。
うそっこなのに、ハラハラしたりドキドキしたり、嬉しくなったり悲しくなったり、とっても忙しく感情を突き動かされる。
日常で嫌なことがあっても、その時間は夢中で物語を追いかけることができる。パワーをもらうことができる。


子供のころの私、
ほとんどのことは忘れてしまったのに、
何故か、お芝居に関わったときのことは覚えています。


幼稚園のとき、お休みしている間に三匹の子豚のお母さん役になっていました。
なったと聞いたときは嫌だったけど、輪になってくるくるまわっているのが楽しかったんだよなぁ。

大きな手袋に入ってみんなで動物の役になったことも、


小学生になって、初めての学芸会で、自分から手をあげて役をもらったことも、そのとき歌っていた劇中歌も、
小4のときは語りだったのに、風邪でお休みすることになって、代役に立たれてしまったことも、
あのときの色と匂いが、いつでも思い出されるのです。


子供ながら、自分がお芝居に関わる、ということに、何か運命みたいなものを感じていたのかもしれません。


鹿児島公演も、舞台上からこどもたちに会うことは叶いませんが、
舞台に立つメンバーには、とびっきり楽しい時間を子供たちにプレゼントして欲しいと思います。