今の街に引っ越してきたとき、帰り道に、一軒の絵本やさんがありました。
木の扉はいつも開いていて、外にも中にも絵本がいっぱい。
日本のものも、外国のも、新しいのも古いのも…見たことのない絵本がいっぱい。
本当に絵本が好きな人が作ったお店なんだなぁ…って、通るたびに、こっちまで幸せな気分になって…
でも、あるとき、遅くまでやっているなぁと思ったら、絵本を運び出す姿があって、お店の中がどんどんからっぽになっていって…
潰れちゃったんだ…ってことがあって。
それなのに、運び出している人達が笑顔で楽しそうだったのがすごく不思議だったのを覚えています。
そのあと、その場所は怪しい接骨院になったりジーンズショップになったり、面影はすっかりなく3年半が過ぎたんだけど…最近、そのいつもの帰り道で、木製の小さな立て看板が目に入ってくるようになって、最初は洋服やさんとか雑貨屋さん、Cafeかなんかの宣伝かなぁって思ってたんだけど、その看板のある小路に入ってみたら、あったんです！
潰れちゃったと思っていた絵本やさんが！！
運び出していたとき楽しそうだったのは、お引っ越ししていたからなんだ…潰れたわけじゃなかったんだ…。よかった…。
嬉しかった〜。
今度のお城は、古い一軒家の2階。
お客さん、いるかなぁ…？
ドキドキしながら入ってみると、狭いお部屋の中には、やっぱり絵本がいっぱい。
お客さんもちゃんといるいる♪
また安心（笑）
最近お気に入りのセンダックさんの作品を探してみました。
そしたらね、普通の本屋さんでは見たことのない作品がザクザク出てくる出てくる！！
お店のお兄さんに聞いたら、入りたての、『かいじゅうたちのいるところ』の初版を出してきてくれて、絵本を説明しているときの顔が凄く嬉しそうで、やっぱりわたしも嬉しくて…
好きなことを仕事にしていて、それはちゃんと必要とされていて、どちらもハッピーって、いや、お見事だわ、お兄さん！！
迷わず購入させていただきましたわ。
常連さんになってしまいそう…。
ここには紙芝居もあるし、企画モノもあって、今度はロシアの絵本特集が行われるみたいです☆
わたしの新しい隠れ家です♪
