今月のお題『私がもらった名古屋みやげ』


月一配信キューブリックのきゅ〜め〜る!今月のお題は『私がもらった名古屋みやげ』です☆

6月23日に行われた二次元スクリーン劇場in名古屋
手作りのロビーからトークショーまで、準備に本番に奔走したメンバーは、このイベントでどんなことを感じたのか、それぞれのブログで熱く語っちゃいます!


6月23日に向けて、着々と準備を進めていたわたしたち。
わたしはいつものように、グッズとグッズまわりのロビー装飾担当で、どうしようかああしようか、こんなのがあったら楽しいかな?でもできるかな??なんてことを悶々と考える日々を送っていました。
イメージを膨らませたものを具体的に形にすべく、買い出しに行ったときのこと。

今回からロビーに黒布を使うことになり、ガラガラをころがして布を買いに行ったのですが、布知識ゼロなもんで、最初に相談した店員さんに条件がうまく伝わらず、色んな階をたらい回しにあい、今日はツイてないなぁ、なんて思っていたんです。
欲しい条件を諦めかけていたときに、もの凄く親切な店員さんに出会って、こんなテーブルを包むには、パネルを隠すには、どんなものが良いか、こうしてみたらどうか、と一緒に策を練ってくださって、それがまるで一緒にロビーを作っているかのような感覚で、ぐったりしていた気持ちが一気に晴れやかになりました。
この布を見ると、あのお姉さんを思い出す。あのお姉さんの気持ちも名古屋に持って行くんだ!という気持ちになりました。
さて、帰り道。身重のため、今までのようには立回りできない自分がとっても歯がゆくなります。階段一段がとってもハードなのです。
だけど、こんなとき、やっぱり誰かが手を差し伸べてくださるのです。
わたしより明らかに華奢な別の店員のお姉さんが、一生懸命ガラガラを階段上に持ち上げてくださいました。
ああ、たくさんの方に支えられている。ありがとう。心からそう思いました。

無事、家に辿り着けたのですが、その日はなかなかハードで、作業上、どうしても稽古場に大量の写真を持って行かねばならなくて、またしてもピンチに。
カートに紐でぐるぐる巻きにくくり付け、えっちらおっちら動く段ボールと化したわたし。
エレベーターを利用してなんとか電車に乗れたものの、重すぎてポジション変更できない上に、ちょうど帰宅ラッシュの時間で、完全に身動きが取れない状況に。
降りたいのに、段ボールが動かない。
「す、すみません」「すみません」「すみません、降ります」
朝から、何回すみませんって言っただろう。

必死でカートを降車口に向かわせていると、一人のおじさんが「降りる人います。道開けてやって」と声を出してくださいました。
それが波及して、「降りますよ」「降ります」と何人もの人が声を出してくれて、ぎゅうぎゅうの車内の人たちが連携してなんとかわたしを外に出してくれました。
若い駅員さんも、嫌な顔ひとつせず、重たい段ボールを丁寧に抱えて階段下まで運んでくださいました。

その姿を見ていたら急に涙が込み上げてきました。
本当にごめんなさい。と、本当にありがとう。がぶわっと。
ここまでのものは生きてきてはじめて 不意に襲われた感情でした。
そのあとも、劇団員やタクシーのおじちゃんに助けてもらって、
たくさんの人に助けられて、私は生かされていることを実感して、23日という日を迎えました。




わたしにとってたくさんの人の心が詰まった、特別なロビー。
お楽しみいただけておりましたら幸いです^^

会いに来てくださった皆さんの笑顔が、本当に本当に嬉しかったです。
お声をかけてくださった方、お手紙をくださった方、すごく嬉しかったです。

1作品でもご鑑賞くださって、わたしたちのひっちゃかめっちゃかなトークにも温かい笑顔をお寄せくださって、泣いたり笑ったりニヤニヤしたりしてくださって、本当にありがとうございました!


滞在時間こそ短いですが、
準備段階からあたたかい心に触れることができた今回のイベントは、1公演打つ濃さにも負けないものがありました。

たくさんの“ありがとう”をありがとうございました!